40歳になったら20歳の女子大生と結婚してバンドを辞める

ギター、筋肉、バイクを愛し、可愛い子の発言は全てジャスティス

昔話 コールセンター生活

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毎日パチ屋生活を終えた(パチ屋は揉めてクビになった)俺は、同時期にバンドも脱退して仕事も無い、バンドも無い、完全フリーダム状態になっていた。

 

パチ屋を辞める時に、本社の人事部に連絡をして、解雇予告手当と離職票を会社都合にする様に要求を通し少しまとまったお金が入りプチバブルが訪れる。

さらに何もやる事がない暇人は情報網内のパチ屋でいくらでもある時間を使い立ち回りをして、資金を更に少し増やすことに成功する。

その後、適当なパチ屋を何件は短期でバイトをして、流石にパチ屋の渦から逃れたいのでコールセンターで働く事にした。

ここは当時池袋にある日本一評判の悪い会社でした。

コールセンター 池袋 ブラック 不夜城 このワードだけでおそらく特定できるのではないでしょうか。

職場でコールセンターなのに、怒鳴り声が常に響いている、毎日に様にどっかの誰かがバックレ、プレッシャーに耐えられない人が便所でゲロ、こんな事が日常茶飯事でしたが俺は最高に居心地が良かったんだよね。

契約とったらヒーロー扱い、取れなきゃゴミ扱い、わかりやすくてとても好きだった。

普通の職場って、当然だけど社歴が長い人が先輩だし、先輩の言う事を聞いたりとかの人間関係が当然出来るのだが、ここでは働き始めて3日だろうが1年だろうが数字が取れる人が偉い、ただそれだけでとてもシンプル。

 

顧客満足度なんて綺麗事言ってる暇があれば一人でもギリギリなやり方でいいから契約させろ!みたいな社風だけど、ここまで突き抜けていると気持ちが良いんだよね。

毎日朝から晩まで、電話をしてインターネット回線やら法人用の携帯やらを契約させるんだけど、皆は客に断られたり怒られたりするのが耐えられない人もいて離職率はハンパ無いのだけど、俺も含めて数パーセントの人は客に何を言われようが全くノーダーメージだったんだよね。むしろ、良く怒るなーなんて笑ったり怒っている所にもう一度平気で電話かけたりしちゃう奴もいるんだ。

 

元々話をするのは得意な方だった俺は成績を伸ばしていき、時給も最高レベルにまであがり気付けば週4日位の勤務で月の手取りは40万円を超える様になっていた。

 この時に俺は人生でとても大事な事に気付いたんだ。

これは今でも実践している。

 

よくスポーツでも仕事でも出来る人のマネをしてテクニックを盗めとか言われるけど、出来る人のマネなんてそう簡単に出来ないんだよね。

 

本当はその逆が大事なんだよ。

 

一生懸命努力をしているのに結果の出ない人のやり方を絶対にやらない

 

その人がやっている事は、やってはいけない教科書なんだよね。

これに気付いて実践したら契約数がめちゃくちゃ伸びました。

当時スズキッス(おそらく本名は鈴木君)って呼ばれている人がいて、スズキッスは太っているんだけど愛嬌があって、とっても一生懸命に毎日元気な声で何百件と電話してたんだ。

コール数(電話をかけた数)は部署内でもダントツの一位。

よく褒められていた。

でも、契約数は全然なかったんだよね。

スズキッスは人の良さからどんなお客様でも丁寧に話して、断られては傷ついて一生懸命ひたすらコール数を伸ばしていった。

 

俺は全く逆の事をしたんだ。

コール数は少なくてもいから、決定率をのばそうと。

 やらなそうな人との会話は極力せずさっさと電話を切って、見込みのある人にだけ時間を使う。よく考えたら当たり前の事だけどね。

 

また、日本人は特に

「アナタだけ得しますから是非やりましょう!」

だと、ビビってやらないんだよね。

逆に

「皆やられていますが、アナタだけやらないで損してますけど大丈夫ですか?」

みたいな言い方だと、人より損はしたくないから話聞くんだよね。

 

仕事仲間は楽しい奴ばかりだったし、シフトも自由効くし、服装髪形自由だし、お金もいいし、良い職場だったんだけどふと辞めようと思うきっかけがあったんだ。

隣の部署に成績は凄い奴がいて、見た目完全に絵に描いたようなアニオタで30歳くらいで毎日出勤して仕事終わったらキャバクラ通って、でもコミュ症で電話以外の対人は全然ダメ。

でも成績が良いからどんなマジックを使って契約を取っているのかモニタリングしたんだ。そうしたら、どブラックなギリギリってか殆どアウトな営業をして、その後部署の責任者が確認の電話を客にするんだが、その責任者がシリ拭いして成績をあげてたカラクリだった。

その頃まだ23.24位だったけど、ここにずっといたらコイツみたくなってしまうのではと急に怖くなったんだ。

営業とはとても言えないブラックトークで金を稼ぎ、その金でキャバクラ言って、脂ギッシュで不健康の代表みたいなデブ体系。

 

急に未来が怖くなった。

 

お金もあって、自由もきいて、友達も出来て、この環境を捨てるには惜しかったけど、いつまでもやる仕事では無いのはわかってたし、そう思ってたタイミングでこのキモオタを見たので抜け出す勇気がでました。

だいたい2年くらい働いたかな。

 

パチ屋で働いていた時の経験は何一つ今になっては役に立ってないし本当に単なる金だけ稼ぐ場所だったけど、ここで働いた経験は今でも物凄く役に立ったし、元々結構鉄のハートだったのに更に硬いハートになったし感謝しか無い。

 

ありがとうロックンロール。